1月の設立直後に訪れた新型コロナウイルスの影響により、自粛の暗雲たちこめ・・・
計画していたイベントの開催もできず、どんよりムードのkomorebiメンバー。
それでもなにかできることを!と、定例会にzoomを取り入れてみたりと模索中・・・。
そんなある日、森林たくみ塾の佃正壽先生より、スプーンキットを提供いただいたことで、一筋の光が差し込みました!
佃先生より20本のヒノキのスプーンをいただきました。
佃先生を講師にお招きし、オンラインワークショップを開催してみよう!
一気に盛り上がる会員数名
とはいえ・・・
木工をオンラインで伝える?!
一蹴されるかと、恐る恐る先生にもちかけます・・・。
「チャレンジングだねぇ~!面白いんじゃない?」
佃先生、zoomの画面越しに、いつものにっこり笑顔で即答してくださいました。
『できないこともあるけれど、できることもきっとある!』
そんな合い言葉と共に、会員の全員がオンラインで、またはそれぞれの居場所で参加することになりました。
今回使う道具は紙やすり2枚のみ。
まずはその「紙やすり」の扱いから学びます。
木工どころか普段からDIYなんてしないという会員からは感嘆の声が!
その後作り方の手順を聞いて、みんなで一心にやすります。
男性陣はルーターで彫りを入れたり、なたで削りだしたり、独創的かつ個性的!
その姿を画面越しに見るのもおかしいやら楽しいやら!
木工家さんからは、ナイフを使ったり,水ひきした様子が映し出されます。
その様子、動画でもぜひご覧ください♪
質問コーナーでは材のヒノキのことにも話は及び
「へぇ~」「ほぉ~」なんて声が飛び交います。
最後に塗装のお話で締めくくり。
それぞれの自宅にある乾性油を持ってきて塗ってみたりしました。
ほとんどの人が時間内には完成に至らず。
でも実は、それこそが今回の企画の狙いでもあって・・・
本当に過ごしてほしかったのは、パソコンの電源落とした後の時間!
正しい道具の使い方と材のことを知り、自分で工夫しながら木と向き合う時間
だったんです。
どうでしょう?
皆さん豊かな時間が過ごせたでしょうか?
そして今、皆さんから完成したスプーンの写真が次々と送られてきています。
感想いくつかご紹介します。
Sさんより
まず先生が説明されたのは「紙やすりの使い方」。
そこ?と思ったけど、聞いてみてびっくり!
誰もがなじみのある道具を、ものづくりの、木工のプロが使うとどうなるのか、
紙やすりのポテンシャル、ここまで引き出せるんだ!
プロの仕事場をのぞき見できたような感動でした。
ワークショップ終わってすぐ私は、いつも使っとるスプーンを初めてまじまじ見ました。
そして、「角張って痛いな…」と思いながら使い続けとった杉の箸の角を即やすりで削りました。
まさに、暮らしの中に森を感じ、小さな発見・感動をし、自然好きな人と人が繋がった豊かな時間でした
Tさんより
紙やすりの使い方のコツは大変役に立ちました。スプーンにやすりをかけて、手で触る感覚が気持ち良かったです。
Yさんより
スプーンを造りながら、木にまつわる先生のお話を伺えるのは、なんとも豊かな時間でした。
Mさんより
最初は娘がヤスリがけを始め、途中から私が交代。本日仕上げまで行けそうです。ゆっくり楽しんでます。
まだ下の子が小さくて遠方の我が家は、zoomだと自宅で気楽に参加出来て良かったです。
佃先生のレクチャーはとても分かりやすくて、ヤスリがある意味苦手な私も取り組みやすかったです。
自宅でこんなに楽しめるなんて感動でした!
もしまた機会があれば、もう一本作りたいです!
佃先生のひとこととご協力なくては始まらなかったこの企画。
面白がってくださった先生に、心より感謝申し上げます。
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コロナのせいじゃなくても、遠かったり忙しかったり動けなかったり...
会えない人はいる。
「オンラインでなにかを伝える」
限界はあるけど可能性もあるんじゃなかろうか・・・?!
私にとって、このひとときは、次につなげる大きな勇気となりました。
次の企画に乞うご期待!
(臼田陽子)
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