飛騨清見観光協会主催の『mottainaiはもったいなくない展』に参加させていただきました。
外は桜がほぼ満開!とても気持ちの良い会場でした。
「もったいない」を考えるこのイベントには、物をむだにしない、ごみを出さない、ごみにしない
「丁寧な暮らし」を提案する団体や個人の皆さんが参加しています。
komorebiは新作のSDGsワークショップで参加しました。
普段は一回使ったらポイっとすることがほとんどの「割り箸」。
でも、今回使用した割り箸は、国産の間伐材を使用した杉でできています。(この写真の一番上がその割り箸です。)
割り箸を自分で加工することで、より一層愛着を持って大切に使える箸に生まれ変わらせよう!という趣旨のワークショップです。
お箸づくりを一からやろうとすると、準備がちょっと大変です。
でも箸の形になっているものを加工するので工程がひとつ少なくできて、その分形を作るところを丁寧にやっていただけます。
「これ、いつまででもやっとれるな~♪」と、すっかり紙やすりにはまってしまったお二人。
杉はと~っても柔らかい木でもあるので、やすりがけだけで、かなり形が自由に変えられます。
そしてこの割り箸がしっかりした良い木なので、木目が本当に美しい!
形ができたら、焼きペンで模様を描いても!
納得いくお箸ができたら、ここで「ガラス塗料」の登場です。
木の風合いはそのままに、水や汚れを防ぐ、耐久性のあるお箸に生まれ変わります。
こんなに素敵なお箸ができました!
15分間隔で3回塗装して、持ち帰って約1日置いたら完成です。
長く使えるといっても永久ではありません。
木の物は、やっぱりメンテナンスが必要だったり、壊れたり欠けたり、経年変化するものです。
でもその変化をも楽しみながら長く使う。
自分で手を加えたものだと尚更その気持ちが生まれてくる。
プラスチックのお箸では感じることのできないその魅力を、皆さんきっと、暮らしの中に持ち帰られたことと思います。
ですから、今回のワークショップにSDGs目標番号をつけるとするなら
12「つくる責任、つかう責任」そして、プラ箸=プラごみ削減、という意味で、14「海の豊かさを守ろう」
この2つをメッセージに込めています。
~考えてみよう・割り箸のこと~
割り箸は、柱を取って余った部分や、細い間伐材を使って作られています。
戦後建築材は安い外国産材にとってかわられ、せっかく植えた国内の木が使われなくなりました。
割箸を加工をする工場もどんどん減っていきました。
そして、割り箸は輸入されるようになりました。
現在国内に流通している97%!ほとんどの割り箸は、中国から来ています。
日本の森にこんなに植えた木があふれているというのに!
割り箸は、材としては使うことの難しい部分も「もったいなくない」ように、有効活用してきた、先人たちの「もったいない」が込められているように思います。
国内で国産材が流通するために、材としては細かすぎる木材も、チップとしてだけではなく、割り箸となってさらに価値ある「商品」として「森の出口」になる。
そんな役割をもって、割り箸は今改めて見直されているものです。
ですから、このワークショップは、決して「割り箸がもったいない!」とアピールするものではありません。
割り箸から見えてくる、日本の森を取り巻く様々な課題にも関心を寄せていただくきっかけに、なったらいいな。と思っています。
割り箸を購入するときに、この木がどこから来たんだろう?と、パッケージを裏返す。
そんな人が一人でも増えたなら、このワークショップは15「森の豊かさも守ろう」を掲げることができると思っています。
今回ワークショップに参加してくださった中学生!
夏休みの自由研究で「割り箸」研究したい方は相談に乗りますよ(^^)♪
コメントをお書きください